厚生年金保険は、会社を退職すると同時に脱会する。受給資格が「加入年数が通算して二十年以上」であるために、転職活動に費される期間中のブランクを気にする声も多いものだ。年金制度のしくみからいえば、脱会したその翌日からスライドして国民年金保険に加入し直すことが原則なのだ。しかし、転職活動期間の読みが半年程度ならば、再就職後には厚生年金保険にすぐ再加入することになるのだから、将来の年金額にも大きな影響は出てこないものだ。問題なのは、転職活動が一年、二年と長期になりそうなときで、このときはやはり、このブランクの救済措置として国民年金保険へ加入しておくべきだ。印鑑と年金手帳を持って市区町村の役所・役場へ行けば、手続きできる。その受給資格は二十五年である。国民年金保険の保険料は、その後厚生年金保険に再加入した場合でも、将来生かされるし、仮に厚生年金保険の加入年数が受給資格に満たなくなった場合、国民年金保険と通算して二十五年以上に達していれば、通算老齢年金制度の適用も可能になる。無駄にはならないものだ。なお、通算老齢年金制度は、各種の年金制度がいずれも受給資格に満たないときに、通算して一定期間に届けば、相応の年金が支給される制度である。
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